【お知らせ】しめ縄・正月飾りの処分方法と有料化について

お正月に歳神様をお迎えする為に飾るしめ縄や正月飾り。

去年よりお伝えさせて頂いておりました当神社での処分方法の変更についてお伝えいたします。

しめ縄・正月飾り処分の現状について

一宮神社では、これまでお札やお守りに加え、使用したしめ縄飾りや正月飾りなどもお預かりしてまいりました。そんな中、当神社へお持ち頂く量が年々増加しており、適切な管理が難しい状況です。

中には分別がなされていないお飾りも多く含まれており、針金は金属で燃えない為、燃え残って処理に手間がかかります。プラスチック製品は燃焼時に有毒ガスを発生させる可能性があります。また、橙(だいだい)などの生ものは燃え残り、処理が難しい状況です。さらに、お飾りが境内に山積みになることで放火の危険性も危惧されております。

 

しめ縄・正月飾りの処分方法は?

自治体回収を利用する

しめ縄飾りや正月飾りについては、多くの自治体で「燃えるゴミ」として出すことが可能です。プラスチックや金属部品がついているものは、自治体のルールに従って分別してください。地域のゴミ分別ルールに従って回収していただくことで、よりスムーズな廃棄が可能になります。他の家庭ごみと一緒に捨てることに抵抗がある場合は、半紙などの白い紙に包んで出したり、しめ縄にお酒やお塩を振って清めてから処分するといいでしょう。

 

どんど焼きでお炊き上げする

松の内が終わったら、お正月飾りは取り外し、地域のどんど焼きでお焚き上げしてもらいましょう。どんど焼きでお焚き上げすることで、煙とともに歳神様をお見送りします。

どんど焼きは地域によっては行っていないところもありますので、当神社のお焚き上げの日(当日のみ)にお持ち頂く場合は無料にて焚き上げ致します。近年はプラスチックや化学繊維、針金などの不燃物が使用されているものも多く、燃やすと有害物質が発生するため、プラスチックや金属など燃やせないものは分別してお持ちください。(分別できていないものは炊き上げできませんのでご注意ください)

 

<一宮神社お炊き上げ祭>

日時 2025年1月15日(水曜日) 7時~14時

場所 一宮神社 境内

 

しめ縄・正月飾り処分の有料化について

上記の理由より、去年よりお伝えさせて頂いております通り来年2025年よりしめ縄・正月飾りの引き受けを有料にて賜ることに致しました。

なお、神社で受けられたお札やお守りは、従来通り費用はかかりませんのでお返しください。

 

費用につきましては下記の通りです。

 

分別しているもの(1点) 分別していないもの(1点)
しめ縄
正月飾り
50cm未満 100円 300円
50cm以上~1m未満 300円 500円
1m以上~ 500円 1,000円
上限 10,000円 20,000円
輪締め(輪っか) 無料
門松 引き取りなし

 

 

 

 

しめ飾りの由来

しめ飾りの起源は、神話や農耕文化に遡ります。

  1. 古代の信仰に基づくもの
    • 日本神話では、天岩戸(あまのいわと)の伝説がしめ飾りの由来とされています。
    • この「神聖な場所を示す」役割が、しめ縄やしめ飾りの原点とされています。
  2. 稲作文化との気づき
    • 日本は農耕文化が中心で、特に稲作が生活と深く関心があります。しめ飾りに使われる藁(わら)は、稲穂から取られるもので、稲作を神聖視する信仰が込められています。
    • 稲作の神である「年神様」を迎える準備として、神聖な空間であることを記すしめ飾りが生まれました。
  3. 正月行事としての定着
    • 室町時代以降、正月に神様を迎えるための準備としてしめ飾りが広まっていました。この頃から、家や村を守るために門や玄関に飾る風習が定着しました。

 

お正月に玄関先に飾られるしめ飾りは、神社でみられるしめ縄や神棚のしめ縄が派生し、縁起物の飾りをつけたものです。

しめ飾りは歳神様をお迎えする目印として、玄関先に飾られます。

歳神様とは、お正月に各家にやってきて、幸せや豊作を運んでくれる神様のことです。

歳神様は、穀物や豊作の神、山の神や田の神であるご先祖様、毎年決まった時期に人間界に降りてくる来訪神といった要素が混ざり合ってできた神様といわれています。

 

しめ飾りは12月13日からはじまる正月事始め以降で、家の中が綺麗になり、歳神様をお迎えする準備が整った段階で飾られます。

 

しめ飾りは1年中しめ飾りを飾る伊勢地方などは例外として、松の内が終われば片付けます。松の内とは、お正月の松飾りを置く期間のことを指し、一般的には1月7日まで、関西地方などでは15日までとされており、地域によって異なります。

松は、冬でも枯れることがないため生命力の象徴とされ、「祀る(まつる)」という言葉にかけて神様が宿る縁起のいい植物だと言われています。

 

さいごに

お正月のしめ飾りは神様をお迎えし、その年の無病息災や家内安全を願う縁起のいいものです。飾るときと同様に、処分するときも感謝の気持ちや1年の願いを込めて処分されるといいですね。

ご不明な点等ございましたら、一宮神社までお問い合わせください。

何卒、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

 

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